飛鳥川原宮の土器
飛鳥川原宮の 下駄がみつかった 溝と土器
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A.D.655・656
飛鳥板蓋宮で即位した斉明天皇は、その年(655年)の冬、火災にあって、この宮に移った。川原寺を発掘調査した時、寺よりも古い時代の溝がみつかり、土器・下駄・櫛が出土した。この溝は、飛鳥川原宮の施設と考えられる。このほか宮の唐居敷もみっかった。
飛鳥川原宮の唐居敷
飛鳥川原宮の唐居敷
唐居敷は、扉の軸受け用の石である。川原宮の唐居敷は、川原寺の礎石建物用の唐居敷とはちがって、えぐった部分に掘立柱建物用だったことがわかる。円いくぼみに扉の軸をさしこんで、扉を開け閉めする。長方形のくぼみには、細長い板をはめこんで、柱と扉のすき間をふさぐ。
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