花びらの形が揃っていて、小さい花のグループの2ページ目です。
ムシトリナデシコ(ハエトリナデシコ)
ナデシコ科マンテンマ属
2003.6 大阪・石切
ワスレナグサ(エゾムラサキ)
ムラサキ科ワスレナグサ属
2004.5 浜名湖花博
スケルトンゼラニウム
フウロソウ科ペラルゴニウム属
2004.4 京都フラワーセンター
ペラルゴニウム
フウロソウ科ペラルゴニウム属
2004.4 京都フラワーセンター
オキザリス・バーシカラー
カタバミ科カタバミ属
2003.4 生駒市
江戸時代の終わりにヨーロッパから渡ってきた1年草です。
非常に丈夫なので、今ではあちこちに自生しているのが見られます。
茎から粘液を出すので、これで虫を捕るのではないかと思われて、このような名前が付いていますが、実際は捕虫植物ではありません。
私を忘れないでと言う意味の「forget me not」という英名を訳した名前なので、「忘るな草」の方が良いというのが、牧野博士のご意見です。
浜名湖花博には、これのブルーのもありました。
こちらは、よく似た野草の「キュウリグサ」との比較のため、青・紫のグループ4に入っています。
ゼラニウムという語は、フウロソウ科の学名「Geranium」からきていますが、ハクサンフウロやゲンノショウコなどはフウロソウ属で、こちらはペラルゴニウム属です。
で、園芸品種としてこの中で様々なものが作られていて、実は把握しきれません。
スケルトンというのは、おそらく葉っぱの形が骨みたいだからではないかと思うのですが...。
園芸名でペラルゴニウムと呼んでいるのは、ペラルゴニウム属の中でも南アフリカ原産のものが多いようです。
花の色や形に様々なバリエーションがあって、とても覚えきれません。
これは、その一つの例ということです。
カタバミ科なのですが、どう見ても普通のカタバミには似ていません。
もちろん園芸品種で、バーシカラーというのは、二色になっているという意味です。
何処が二色かというと、花の名前をクリックしていただくと、蕾が出てきますが、この蕾の時ねじりん棒のように、赤と白二色なのです。
オシロイバナ
オシロイバナ科オシロイバナ属
2004.9 生駒郡・平群町
イワアカバナ
アカバナ科アカバナ属
2004.8 蓼科・坪庭
アカバナ
アカバナ科アカバナ属
2005.5 明日香村
ユキワリソウ(雪割草)
サクラソウ科サクラソウ属
2006.6 足尾の庚申山
Photo by やっさん
カリン(アンランジュ)
バラ科カリン属
2007.4. 飛鳥川
子供の頃によく遊んだオシロイバナですが、最近はあまり見かけなくなりました。夕日に照らされた花は、「そろそろ帰る時間だよ」と言っているようでしたが。
南米原産で日本に入ってきたのは古く、海岸地方では野生化していると、牧野図鑑にはありますが...。
種を割ると中から白粉のような胚乳が出てくるので、白粉花という名前が付いたということです。
山中の湿った所に生える多年草です。
夏から秋にかけて薄いピンクの花をつけますが、小さくて色が薄いので、ほとんど白に見えます。
湿った岩の上に生えるから「岩アカバナ」です。
山の麓や野原のやはりちょっと湿った所に生えます。
アカバナ科の仲間は、みな花の下に棒状の長い子房を持っているのが特徴です。
名前の由来は、赤い花が咲くからかと思っていましたが、牧野図鑑では、夏秋の頃よく葉が紅紫色になるから、と書いてありました。
日本固有種で、主に亜高山帯より高所の日の当たる岩場や草原に生育する多年草です。
名前の由来は雪解けの頃にいち早く咲くからで、5月から7月が開花期です。
中国原産の落葉高木で、庭園樹として植えられています。果実は、生食は出来ませんが、果実酒やジャムにしたり、蜂蜜に漬けて咳止めとして用いたりします。
この木の木目が、「花櫚(カリン)」というフタバガキ科の木に似ているので、「カリン」という名が付いたのだそうです。また、神社の庭などには「アンラン樹」という名前で植えられることが多いそうです。
ハナカイドウ(カイドウ、スイシカイドウ)
バラ科マルス属
2007.4. 飛鳥川
ヒマラヤザクラ
バラ科
2006.1 甘樫丘
コイワザクラ(小岩桜)
サクラソウ科サクラソウ属
2007.5 箱根金時山
Photo by やっさん
中国原産の落葉樹で、庭園樹として植えられます。
花は普通八重咲きで、垂れ下がって咲くのが特徴です。
「海棠」の音読みで「カイドウ」と呼ばれますが、この「海棠」は別種ではないかと、牧野博士は書いておられます。「ハナカイドウ」は、近縁種で実が食べられる「実海棠」に対して、花が美しいから、こう呼ばれるようになったとか。
ネパール地方が原産で、「フユザクラ」「ジュウガツザクラ」などと同じ、主に11月から12月に咲く桜の仲間です。
1968年にネパールの皇太子から送られたのが最初で、その種から増やしたものがあちこちの公園などに植えられています。
今では、タキイのカタログにも載っているので、その後輸入もされているのだと思います。
関東地方、中部地方、紀伊半島と伊豆七島に分布し、山地の切り立った岩場のやや日陰になるところに生育する多年草です。
高さが10cmほどで、花は2,3cmですから、岩場に生える小形のサクラソウという意味で付けられた名前です。
地域によって変種があって、中部地方の高山には更に小形で葉っぱが深く裂ける「クモイコザクラ」というのがあり、秩父山地の石灰岩地には、より大型で茎葉に暗紅色の毛が生えた「チチブイワザクラ」があるのですが、両種とも絶滅危惧種だそうです。
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