房、猫や虎のしっぽに例えられるような形、あるいは丸く固まって咲くものなどです。
豆の花は房状になるものが多いのですが、8に分けました。
ヒュウガミズキ(日向水木)
マンサク科トサミズキ属
2003.3 生駒市
トサミズキ(土佐水木)
マンサク科トサミズキ属
2004.3 明日香村
キブシ(マメブシ)
キブシ科キブシ属
2005.4 鎌倉市
サンシュユ(山茱萸)
ミズキ科ミズキ属
2004.3 奈良市
フサアカシア(ミモザ)
マメ科アカシア属
2004.3 生駒市
近畿地方北部、福井県、岐阜県、石川県の山地に自生する落葉低木ですが、多く見られるのは庭木として栽培されているものです。
名前は日向水木なのですが、日向(宮城県)での自生は知られていません。
早春に2〜3個の短い花穂の様になって鮮やかな黄色の花を咲かせます。房咲きと言うには、ちょっと少ないですが、土佐水木との比較で、並べてみました。
高知県の山地に自生する落葉低木ですが、ヒュウガミズキよりは大型で、花も7〜8個が房状に垂れ下がって咲きます。この種も、庭園樹として植えられているので、全国各地で見られます。
ヒュウガミズキ同様、早春に花をつけ、葉が出るのは普通花が終わってからです。
北海道西南部から九州に分布する落葉樹で、高さは2〜4m、大きなものは7m程になるそうです。山地の林に生育します。
果実を「五倍子(ごばいし)」という、ヌルデなどの木に出来る虫こぶの代用として、染料に用いたことから、「木の五倍子」で、キブシになったそうです。
マメブシも同様に、果実の豆ブシだそうです。
3〜5月に釣り鐘型の淡い黄色の花を房状につけますが、雌雄異種で、写真のは雄花です。
中国、朝鮮半島が原産の落葉高木で、昔は薬用植物として栽培されてきました。
今では、花木として庭に植えられています。
「庭のサンシュユのぉ木〜♪」ある年齢以上の特に男性は、この木を見ると歌い出すようで...。
オーストラリア原産で、花から香料を採る、香りのよい木です。
切り花として、乾燥させてポプリとしても使えるとか。
樹皮には、タンニンが多いので、薬用としても栽培されるとか。
アップで見て頂くと黄色いネムノキみたいです。
アカメガシワ(赤芽槲、ゴサイバ)
トウダイグサ科アカメガシワ属
2004.6 鎌倉市
ナンキンハゼ
トウダイグサ科
2003.6 生駒市
キンモクセイ(金木犀)
モクセイ科モクセイ属
2004.10 生駒市
ロウバイ(蝋梅、カラウメ)
ロウバイ科ロウバイ属
2007.2 京都市
ソシンロウバイ(素心蝋梅)
ロウバイ科ロウバイ属
2004.1 明日香村
秋田県以南の本州、四国、九州、南西諸島に分布する落葉高木です。
若葉が鮮紅色で美しいことから、ゴサイバは昔この葉に食物を載せたことから「五菜葉」だそうです。
雌雄異種で、この写真のものは雄花です。
葉、種子、樹皮を染料にするほか、民間薬としても用いられたそうです。
台湾・中国原産の落葉高木。
公園や街路樹に植えられていて、真っ赤に紅葉するのが綺麗な木です。
中国産だから「ナンキン:南京」で、ハゼは、実が爆ぜるからだと思っていましたが、実から蝋を採るので、同じように蝋を採る「ハゼノキ」に例えたものなのだそうです。
中国原産の常緑樹です。香りのよい花を付けることから、特に関西では庭木として大人気の木です。
ネコが育った東京では、関西ほどは多くないので、関西に移ってきた最初の頃は、晩秋から初冬に道を歩いてくると漂ってくる香りに、「何だろう?」と、キョロキョロしたものです。
雌雄異種で、日本にあるものはみな雄樹であると、牧野博士は書いておられます。
そういえば、金木犀の実って、見たことがありません。
花を乾燥させ、砂糖を煮詰めた液に混ぜて固まらせると、キンモクセイシュガーが出来るとか。
中国原産で、後水尾天皇の時代、1620年頃に渡来したものだそうです。鑑賞花木として人家に植えられてきましたが、最近は右の写真の「ソシンロウバイ」に押され気味で、あまり見かけません。ずっと探していたのですが、ようやく京都で発見!
流石京都ですね。
ロウバイは漢名の音読みです。カラウメは中国から渡ってきた梅という意味で、古名です。
最近ロウバイといえばこれ、というくらいあちこちに植えられています。
花全体が黄色なので「素心」とつけたようです。
メキシコマンネングサ
ベンケイソウ科マンネングサ属
2003.5 生駒市
キンミズヒキ(金水引)
バラ科キンミズヒキ属
2004.8 霧ヶ峰
ビロードモウズイカ
ゴマノハグサ科モウズイカ属
2004.6 鎌倉市
ブロンズフェネル
セリ科ウイキョウ属
2003.7 生駒市
ユーフォルビア
トウダイグサ科
2007.3 宝塚ガーデンフィールズ
大阪の鶴見緑地で開かれた花博の時に、一面に咲いていたのを初めて見て、綺麗だったので係の方に花の名前を聞きました。
「簡単に挿し芽出来るから」とはみ出ていた枝をちぎって下さったのがこれの元の株です。
メキシコ原産というので、寒さに弱いかと大切に育てて...が、すごく丈夫でどんどん増えます。
正に「マンネングサ」、ネコの家の庭をほぼ制圧しています。
日本各地の路傍、原野に生育する、多年草です。
種子と地下茎の両方で繁殖する丈夫な植物で、7〜9月に黄色の小花を穂状につけます。
タデ科のミズヒキに似た花の付き方で、黄色の花であることから、「キンミズヒキ」という名が付いたようです。
地中海沿岸が原産の帰化植物です。
河原、海辺、町中の荒れ地などに2m近い大きな姿を見かけます。
ビロードは布地のビロード、「モウズイカ」は「毛蕊花」と書くので、
白っぽく全体に毛が生えていることから付いた名です。
ヨーロッパ南部からアジア西部にかけてが原産地のハーブで、古代エジプト時代にはすでに栽培されていたそうです。
フェネルの仲間で葉っぱの色が銅色のものを、ブロンズフェネルと呼びます。
茎と葉をサラダにするほか、種にウイキョウ油が含まれるので、クッキーやパンに入れたり、香り付けに使われます。また、健胃、去痰などの薬効もあるそうです。
キアゲハの幼虫の大好物で...。
園芸植物で詳しいことは分かりません。
名札には「Blue Wander」という品種名が書かれていました。
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