「N県の春」
小春日和が続き、空気が黄色く見える程に杉花粉が舞い、
「春が来たのね。」
と思っても、お水取りが始まると、何故か急に寒くなるN県。不思議です。
子供の頃から、
「お水取りが終わるまで、春は来ェへんで!」
と本当に言われておりました、私。
「お水取り」こと「修二会」の事ですが、あの「おたいまつ」について。
子供の頃、家に父の撮ったおたいまつの写真が飾ってありまして、それが、シャッターを開放して撮影した写真だったので、二月堂の廊下が火の海になっているのですよ。お蔭で、当時何も知らなかった私は、ああいうモノだと思い込んでしまいました。
で、実際に火の海を期待して行くと、一本ずつ出て来るんです。ちょっとがっかりしましたが、考えてみると、国宝でそんな危ない事出来るわけがないのです。あのデカイ松明持って走るだけでも、かなりデンジャーなのに‥‥。
あの火の粉をかぶると一年間健康に過ごせるそうです。
思い出と言えば、あの時の寒さは本当に強烈でした。
これが出る頃には、終わってますが、一見の価値ありますよ。
観光ガイドブックはでお求め下さい。
初出;2003年3月19日
寒かった‥‥。
いやぁ、火の粉かぶりに行きてぇ〜!と、思う程寒い日でした。
日中、二月堂から見る景色は眺めが良いので、お勧めスポットでもあります。春には、鹿が観光客を囲む例の放射線が、物凄くキレイに見えます。
この時期、奈良では「のりこぼし」という、修二会に使われる一弁だけ白で残りは紅い椿を形どったお菓子が出て来ます。お菓子屋さんを覗いてみるのも、良いかもしれません。
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