昨日の夜、伊藤比呂美の朗読イベントに参加。 そのあと雪がふってた。
10年くらい、教科書のように読みまくった伊藤比呂美の本体を見るのははじめてで、さらにサインももらった。 サイン会とかは、気の効いたことが云えなくて、いつもガックリする。(余談)
本題だけど、伊藤比呂美は、自分にとってしっくり来るという文章を書くひとでもあり、勝手に人生の先輩だとおもっている。 若いころの詩は本当に、バイブルのようによみまくって、暗記力のわるいわたしでも、何筋が云えたりするくらい、すき。
で、オバチャンになっちゃっているけど、やっぱりすきなタイプになってた。 開放型というか。 でもするどい。
なんとなく懐かしい感じのするひとだった。 体型が母親似なのかな。
それから今日もイベントがあったので、さっさと職場を出た。 え〜もう帰っちゃうの?と同僚1に云われたけれども、同僚2には若いんだからいろいろあるのよ、と。 若いんだからと云った、同僚2も、まさかすきな詩人(しかも♀)のイベントに行くとは予想も付かなかったとおもう。
今日はトーク。 同僚の詩人♀とのトーク。
昨日のイベントでの質問コーナーでは質問できなかった(弱虫)けれど、今日は思い切って質問した。 「どこがすきなのかよくわからないけど、すごくすきなんですけど(とかなんとか)、また若いころとはちがって、オバサンになっても、すごくすてきだなーと(とかなんとか)、さっきおっしゃっていたように、たぶん自己肯定のあたりがキーになってるとおもうんですけど(とかなんとか)、伊藤さんみたいに素敵なオバサンになるには、どうしたらいいのですか?」
みんなからは笑いが出たけど、結構深刻な問題なのだ。 それから結構真剣にすきなのだ。たとえば伊藤比呂美という文字に敏感に反応するとか、すごいんだから。
1) 苦労する。 2) すきなことをえらぶ。 3) 自分のことを好きだとかたりかける。
以上、伊藤比呂美からの回答。
回答もすてきだとおもった。 そしてすごくありがたいコトバでした。
昨日のサインは自分のためにもらったので、今日は妹の分をもらってきた。 「とげぬき」というタイトルの本を書いているという話もしていたので、いま巣鴨に住んでいるといおうとおもったけど、云い忘れてしまった。
そんなもんだ。 やはり何かと共通点があり、だからこそしっくりくるんだなぁ、とおもった。
そして。 会場には、やはりこっちもしっくりくるところである田中美津もいた。 勇気をふりしぼって、田中さんですよね?と話しかけました。 えーどうしてわかった?写真でわかった?と聞かれ、なんて云っていいかわからず、小柄でそうだ!とわかったと答えてしまった。 田中美津は、でかそうにみえるけど、本当は小さいと記述してある何かを読んだことがあるので。
ちなみに田中美津は、ウーマンリブのころのすごい人なのだ。 過去に過激なウーマンリブのひとたちとか、いまえらそうなことを云ってるひとたちとは違って、その世界から足をあらいいまは鍼灸院をやっているのだ。
伊藤比呂美も田中美津も、いろいろたいへん(←ここ重要。ボヘーっとはしてない)だけど、自分のきもちとかからだとどう付きあって行くか、とかゆったりのんびり身の丈で自分の生活を実践しようとしているひと。
あたしもそうなりたい。
今日は大変満足したので、ギーちゃんちへよっていく。 ギーちゃんはまっていた。 羽のところ(全部はねだけど、特に羽とおなかのあいだ)に指をつっこんで、なでなですると、くびをかしげてキモチよさそうにしてきた。 ギーちゃんは♂らしいけど、ギーちゃんもきもちいいこととか、ゆったりできることとかを大切にしているのかなーとおもった。
すごくきもちがよい、一日だった。
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