私の明日香ファイル
〜明日香の見どころ、歩きどころ〜
File No. 016 鬼の雪隠・鬼の俎 おにのせっちん・おにのまないた 明日香村野口 |
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噂に尾鰭(おひれ)がつくのは致し方ないが、墓である古墳の石室でさえ、人間を料理するまな板になったり、果ては鬼のトイレになったりする。この墓に葬られた人も立派な石室を持つ墓に葬られるくらいであるから相当な人物であろう。雪隠・俎などと言われるのは、さぞ迷惑していることであると思う。 ここは、御所方面から橘寺、多武峰、吉野に通じるかつての街道の脇である。 この後ろの山に住んでいた鬼が、旅人や獣を捕らえては俎の上で料理して食い、下の雪隠で用を足していたという。 本当に怖いのは、鬼よりも、人の「噂」? ・・・75日間我慢すればいいと言う話も、あることはある。 |
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近鉄飛鳥駅から徒歩10分、天武・持統天皇陵からは徒歩5分 ・7世紀頃 ・共に花崗岩で作られ、繰り抜かれた石室(鬼の雪隠)とその底石(俎)である。 ・もとは欽明天皇陵の倍塚であったと考えられている。 ・石室(雪隠)の内法幅は1.53m、高さ1.3m。 ・底石(俎)は長さ4.47m、幅2.65m、厚さ約1m。表面に2.74m×1.51mの石槨内の底面。 ・底石(俎)の表面に連なる小穴は、高取城の築城用に使用するために石を割ろうとした跡 であるという。 |