キクとそれに似た花のグループ3ページ目です。
最初は、山地、亜高山帯の植物を纏めてみました。
後半は普通の野の花などです。
キオン(黄苑)(ヒゴオミナエシ)
キク科キオン属
2004.8 軽井沢
ミヤマキオン(深山黄苑)
キク科キオン属
2004.8 蓼科・坪庭
マルバダケブキ(丸葉岳蕗)
キク科メタカラコウ属
2004.8霧ヶ峰
ミヤマアキノキリンソウ(深山秋麒麟草、コガネギク)
キク科アキノキリンソウ属
2004.8 蓼科・坪庭
コウリンカ(紅輪花)
キク科キオン属
2004.8 霧ヶ峰
北海道から九州に分布し、産地のやや湿った場所で生育する高さ80cm位になる多年草です。
紫苑(シオン)の花に似て黄色いことから「キオン」と名付けられたそうで、こちらは分かりやすいのですが、ヒゴオミナエシの方は、オミナエシに姿が似ているということかららしい、という程度しか分かりません。
花びらのように見える舌状花は5個です。
キオンの高山型で、高山帯の草地に生えます。
キオン同様、葉っぱの縁に鋭いギザギザがあるのが特徴ですが、違いは舌状花の数が5個とは限らず、5〜7個あることです。
メタカラコウ属で、マルバノチョウリョウソウともいう。
高さ1mくらいになり、花の直径も8cm位になる大型の山地の植物。
山に生育して蕗に似ていることからこの名が付いたもので、別名の方は同属の「ハンカイソウ=チョウリョウソウ」に似ていて、葉が丸いから。
北海道、本州の中部地方以北に分布し、亜高山帯の草原や林に生育する多年草ですが、やや乾燥した日当たりの良いところでは、花付きが良く目立ちます。
深山に生えるアキノキリンソウ属という意味で、キリンソウはベンケイ科と種類は違うのですが、花の美しさから喩えたものだそうです。「コガネギク」は花の色からきています。
キオン属で、高さ50cmほどになります。
花の直径は2〜3cmで、山地の日当たりの良い草原に生育する植物です。
花の色が赤みを帯び、輪状に付くことから紅輪花だそうです。
まれにしか見られないと、日本野生植物図鑑には書いてありました。
ハンゴンソウ(反魂草)
キク科キオン属
2004.8 霧ヶ峰
オタカラコウ(雄宝香)
キク科メタカラコウ属
2004.8 軽井沢
メタカラコウ(雌宝香)
キク科メタカラコウ属
2004.8 霧ヶ峰
コウゾリナ(剃刀菜)
キク科コウゾリナ属
2004.8 霧ヶ峰
キクイモ(菊芋)
キク科ヒマワリ属
2004.9 向日市
和名の意味は不明だそうで...残念。
すごく意味ありげな名前なのに。
本州北中部以北の山地に生育し、キオンとの違いは、葉が羽状に分かれることです。
高さが1〜2mになる大型の植物で、「雌宝香」に対して「雄宝香」は、大型で舌状花の数がメタカラコウより多いから。
宝香は、根が竜脳香というラベンダー油などに含まれる香り成分と同じ香りを持つからだそうですが、良い香りは根だけじゃないのかも知れません。
沢山の蝶が群がっていましたから。
メタカラコウ属で、これも高さ1mほどになる大型の植物ですが、同属の「雄宝香」より小さく、舌状花(花びらみたいに見える物を言います)の数も1〜3個と少ないので「雌宝香」。
でも、こちらが属名になっているんですよね!
日本各地に分布し、路傍、空き地野原などに生育する1年草です。
茎や葉など全体に剛毛が生えていて、触るとザラザラすることから、「剃刀(かみそり)菜→コウゾリナ」と名付けられたそうです。
撮影場所は霧ヶ峰高原なのですが、コウゾリナ属の高山型、「ミヤマコウゾリナ」は、もっと茎に剛毛以外にも毛が生えていて花の色もオレンジがかっています。
北アメリカ原産の草丈1〜3mになる大型の多年草で、江戸時代末期にイギリス人が江戸で栽培していた記録があるそうです。地下茎が肥大して塊茎となり、食用になるため栽培されていたものが野生化し、北海道から九州の路傍、空き地、堤防などに群生しています。特に北海道に多いそうです。
塊茎はアルコールや果糖の原料にもなります。
キクのような花の咲くイモだから「キクイモ」分かりやすいですね。
アキノノゲシ(秋野芥子)
キク科アキノノゲシ属
2004.10 奈良市
ホソバノアキノノゲシ(細葉秋野芥子)
キク科アキノノゲシ属
2004.10 大阪・生駒山
ヤクシソウ(薬師草)
キク科ヤクシソウ属
2004.10 京都府立植物園
タウコギ(田五加木)
キク科センダングサ属
2004.10 葛城市
アメリカセンダングサ
キク科センダングサ属
2003.9 明日香村
日本各地の路傍、空き地、河原などに見られる大型の1年草です。
ノゲシやオニノゲシとは属が違うのですが、秋に似た花を咲かせることから付いた名前だそうです。似た花と言っても、こちらの方がずっと優しい感じではありますが。
日中だけ開いて夕方にはしぼんでしまいます。花びらのような舌状花の外側が淡い紫色をしていて、黄色も淡い色なので、閉じている時は黄色の花には見えません。
各地に見られる1年草で、アキノノゲシとの違いは、葉っぱに切れ込みが入らず、細長いものであることです。 日本各地の日当たりの良い山地や路傍に生育する1年草です。
葉っぱが茎を巻き、花は8〜11月に傘型に見える房状につき、下向きに咲きます。
薬師如来の光背に似ているからという説もありますが、由来は良く分かりません。
ユーラシア大陸、オーストラリア、北アフリカの温帯から熱帯に生育する植物で、田の畦や湿地に生えます。
田圃に生えて、葉がウコギに似ているから、タウコギだそうで...それにしても、「五加木:ウコギ」読めますか?「ウコ」は中国語の発音で日本語の「木:ギ」が付いたものなんだそうですけど。
ウコギって言うのは..見たこと無いのですが、生け垣などになる木だそうです。
北アメリカ原産で、本州、四国、九州に分布し、休耕田や湿地、溝の縁などに生育する1年草です。
葉がセンダン(センダン科の高木)に似ているセンダングサの仲間でアメリカ原産だから、アメリカセンダングサです。
総苞片というのが、葉っぱのような形で黄色い頭花(花の集まり)の周りを取り巻いているのが特徴です。
コセンダングサ」は似ていますが、このような大きな総苞片はありません。
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