極小さい花の1ページ目。
ほとんどが、白や黄色のページに入っているものですが...。
よーく見ないと花の形が分からないもの...です。(^_^;)アイマイ
房状や固まりになって咲くものは、6のグループに入れました。
サンショウ(山椒、はじかみ)
ミカン科サンショウ属
2004.4 大和郡山市・額安寺
クスノキ(樟)
クスノキ科クスノキ属
2003.5 大阪市
モッコク
ツバキ科モッコク属
2003.6 生駒市
ボダイジュ(菩提樹)
シナノキ科シナノキ属
2003.6 生駒市・圓證寺
ナツグミ(夏茱萸)
グミ科グミ属
2007.4 橿原市小房町
北海道から九州に分布する落葉低木です。自生地は低地から山地の湿った林の中ですが、庭木として、また新芽や実を食用にするために栽培されています。
雌雄異株で、写真のものは雄花です。
和名の「椒」はかぐわしいという意味があります。「ハジカミ」は古名で、果実の皮が爆ぜることと、味が辛くて「カミラ(ニラの古名)」に似ていることからきたそうなのですが、ニラに似てるでしょうか?
東アジアの温帯から亜熱帯に分布し、日本では関東以西の本州、四国、九州、南西諸島に見られる常緑の高木です。神社などでよく巨大なクスノキが天然記念物に指定されていたり、ご神体として注連縄が掛けてあったりします。
和名の由来は不明で、「楠」という字を当てるのも間違いであると、牧野図鑑にありました。
樹木全体に樟脳を含み防虫剤が作られます。
花はご覧のように小さく目立ちませんが、秋に黒い実が熟すと、ヒヨドリなどが沢山食べに来ます。
南関東から西の暖かい地方の山に生える常緑高木ですが、庭木としても植えられます。
葉っぱは厚手で表面がつるつるした固いものなのですが、この葉っぱを食べる虫もいるので...。
2枚の葉をくっつけて間に住みつく青虫です。
ヤマガラは、上手にこの2枚の葉を開いて、虫を捕ります。エライ!!
花は、黄色っぽい白で、花びらがくるっと外側に巻き上がります。
中国原産の落葉高木で、寺院などに植えられます。
ところで、お寺の方が「菩提樹です」とおっしゃったので菩提樹としましたが、図鑑に載っている葉っぱの形からすると、これは「オオバボダイジュ(大葉菩提樹)」ではないかと思われます。「オオバボダイジュ」ならば、日本原産で東北地方から北海道にかけて見られるものだそうです。
本州に分布する落葉低木で、低い山の雑木林に生育することが多いのですが、人家にも植えられます。
名前の由来は実のなる季節によるものです。「グミ」は「グイミ」の転訛で「グイ=棘」の多い木に食用になる実がなる、ということからきたそうです。
花びらに見えるのは萼で、花びらはありません。花の外面にザラザラした斑点があり、葉っぱにも、表には白の、裏には茶色の斑点があるのが特徴です。
サカキ(榊)(ホンサカキ、ミサカキ、マサカキ)
ツバキ科サカキ属
2003.6 奈良市・山陵八幡神社
ヒサカキ
ツバキ科ヒサカキ属
2004.3 生駒市
2004.4 生駒市・圓證寺
レモン
ミカン科ミカン属
2004.5 浜名湖花博
ヒューケラ
ユキノシタ科ツボサンゴ属
2004.5 浜名湖花博
アスパラガス(マツバウド)
ユリ科アスパラガス属
2003.8 生駒市
自生は関東から西の山林で、神事に使われるため、神社の庭に植えられることが多い樹です。
枝の先端の芽の鱗片という部分が、鳥の爪のように曲がっているのが特徴。
この写真では、右下隅の葉に陰にちらっと見えています。
花弁は咲き始めは白ですが、段々黄色を帯びてきます。
榊より広い範囲に生息する樹で、榊の少ない地方では、変わりに神事に用いられるそうです。
「姫さかき」が訛って「ヒサカキ」。
榊と違って、雄花雌花、両性花があって、それぞれ咲く木が違う雌雄異株です。
花弁は白ですが、萼が暗紫色なので、全体にムラサキっぽく見えます。
インド原産の柑橘類で、カリフォルニアなどで沢山栽培されています。
民家の庭にも植えられていて、実を付けているのを見ましたが、寒さには弱いようで、「気温が0度以下にならなければ栽培出来る」とありますから、生駒辺りでの庭に地植は無理でしょうね。
ヤハタソウというラベルが付いていたので、ヤハタソウの園芸品種と思い込んでいたのですが、どうやらこれは、北米原産のヒューケラの園芸品種のようです。
この当時は、あまりポピュラーではなく、「ツボサンゴ」の名前で、タキイのカタログなどに載っています。
数年前から、日陰でも良く育つ植物で、いろいろな葉色を楽しめるとして、人気が出てきました。
ヤワタソウは、同じユキノシタ科ですがヤワタソウ属で、谷間の斜面のような湿ったところに生えます。
ヨーロッパ原産で食用のために植えられる植物です。
野菜として売られているアスパラガスは、若い茎なのです。そのままだと「グリーンアスパラ」遮光して白くすると「ホワイトアスパラ」になります。
で、我が家でも植えているのですが、食べ頃を逃すと、先端部が開いて細い枝を出し、このようなフワフワの葉っぱが出てきます。
雌雄異株で、雌花の雄しべは退化...ということなのですが、すみません、この写真では分からないですね。
カナムグラ
クワ科カラハナソウ属
2003.9 明日香村
ヤブガラシ(ビンボウカズラ)
ブドウ科ヤブガラシ属
2003.6 大阪・石切
ネコノメソウ(猫目草)
ユキノシタ科ネコノメソウ属
2004.4 桜井市・談山神社
ノブドウ(野葡萄)
ブドウ科ノブドウ属
2004.8 軽井沢
ギシギシ(羊蹄)
タデ科ギシギシ属
2004.5 香芝市
日本各地の路傍、荒れ地、原野、土手...至る所で見られる蔓性の1年草です。一面に棘のある植物なので、藪に入る時は引っかかれないように注意!
カナムグラの「鉄(かな)」は茎が丈夫なことから、「葎(むぐら)」は茂るという意味でつけられたとされています。歌に詠まれる「やえむぐら」はこの草だという説もあるようです。
雌雄異株で、写真のものは雄花です。
熱帯アジアに自生するものだそうですが、日本でも至る所...大抵は荒れた空き地のフェンスなどに絡んでいます。
藪を枯らして繁殖することから「ヤブガラシ」「ビンボウカズラ」はこれが茂ると他の植物を枯らし山林が荒れて家が貧乏になるからだそうです。
北海道から本州に分布する小形の多年草です。
実がはじけると、中の茶色の種が細くのぞいて見え、ネコの目に似ているから付いた名前です。
花びらはなく、黄色く見えるのは萼です。
桜の頃に咲く花で、談山神社に出掛けて、満開の桜そっちのけで、こんな写真を撮ってきました。
全国何処の山野や草地、人家周りの空き地などに生育する蔓性植物で、「野」の「葡萄」で、「ノブドウ」です。
花は...これ?っていうようなもので、これは特に少し時期が遅かったため、半分実になりかけています。
実は、これに写っている緑から、紫色、紺色へと変わりますが、ブドウタマバエなどの幼虫が寄生し、虫コブを作るため、食べられないそうです。
日本各地の路傍や畑の周辺、土手や空き地などに見られる多年草です。牧草地や畑に蔓延ると防除困難な雑草となります。
葉や実を揺するとぎしぎしと音がするからとも言われますが、由来は明らかではありません。「羊蹄」は漢名です。
新芽や若芽は食用になるそうですが、シュウ酸を多く含むので、食べ過ぎない方がよいようです。民間薬として、乾燥した根を漢方の「大黄」の代用として用いたり、染料としても使われたそうです。
極小さい花2ページ目へ 小さい花へ