オデッサンマシーン
(見たままの形が描ける装置)
通常私たちは2つの目を使ってものを見ています。対象を2つの角度から捉えることによって生じる微妙なずれを遠近感や、立体感として受け取っています。厳密にいえばそれぞれ異なった映像を頭の中で一旦処理して見ていることになります。ところが具象といわれる絵画や素描では、どちらか一つの映像を画面に現すことになります。 そこでこのマシーンは、片目でモチーフを見つめ、同時にもう一方の目で画面と筆を持った手を見ることが出来る様になっています。使用者の頭のなかで二つの映像が重なりますので、モチーフをなぞるだけで見たままの形を描くことができます。