** 但馬皇女 **
秋の田の穂向きの寄れる片寄りに君に寄りなな言痛くありとも(2-114)
(人が彼此やかましく言っても、秋の田の穂の向きが向いているように
片一方へ偏して、あなたの方にばかりお頼り申していましょう)
人言を繁み言痛みおのが世にいまだ渡らぬ朝川渡る(2-116)
(人の噂がうるさいので未だ渡ったことのない朝川を渡ってあなたに逢いに行く)
・父:天武天皇
・母:氷上娘(藤原氏)
・夫:高市皇子
母、氷上娘は但馬が幼いときに亡くなった。
穂積皇子との恋愛が万葉集中に見える。
高市皇子の御所で穂積皇子に忍び逢っていたこと
が分かってしまった歌、とある。
更新日 2002年12月12日