大津皇子像


「大津皇子像」という木像が奈良の薬師寺にあります。
秘仏中の秘仏で、薬師寺でもめったに公開しません。
それが東京で拝見できると聞き、早速行ってみました♪

場所は、「薬師寺東京別院」です。
薬師寺の別院が東京の五反田にあります。
普段でも奈良の薬師寺から毎週土曜日に
お坊さんがいらして法話を聞けるそうです。
奈良薬師寺同様、写経も受け付けていました。

ここで、「秋の宝物公開」と題し、平成16年10月25日から29日まで
大津皇子像を公開していました!!

薬師寺東京別院は去年の11月に新築になったばかりとあって、
内装は本当に綺麗で、外観もお寺らしくありませんでした。
御家流香道を極めた故山本霞月氏の旧宅だそうで、
今でも華道・茶道・香道の教室が開かれています。
私もこの日、お抹茶を入れていただきました。
本当に美味しかったです!

宝物公開の期間、ほぼ1時間ごとに法話がありました。
私もその時間に合わせて行ってみました。
大津皇子像を前に、仏様に対する心構えや祈りの心・
お経のお話などためになる話をたくさんしていただきました。

法話が終わると、お焼香をあげ、いよいよ
大津皇子像をガラスケースなしで拝むことができました!!

大津皇子像は、束帯を身につけ、左手に笏を持ち、
右手は胸の前に構えています。
両沓先を合わせて座る形をとっている木造彩色像です。
顔は眉間にしわを寄せた愁い顔をしています。
像の高さは約40センチの小柄なものです。
近くによると寄木造りであることがわかり、
多数の材が合わせてありました。
表面は彩色仕上げだったようです。
製作は鎌倉時代半ばだと考えられています。

ずっと拝みたいと思っていた大津皇子像を
こんなに近くで拝見できた喜びに浸りながら
薬師寺別院を後にしました♪




更新日:2004,10,27