-恋-
kohishi
花を詠める 風に散る 花橘を袖に受けて 君が御跡と思ひつるかも (風に散る花橘を袖に受けとめて、去っていった方の名残としてお慕いすることよ)
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大伴坂上郎女 いふ言の恐き国そ 紅の色にな出でそ 思ひ死ぬとも (人の噂の恐ろしい国です。あざやかな紅の色のように顔に出さないでください
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雪を詠める 梅の花 降り覆ふ雪をつつみ持ち 君に見せむと取れば消につつ (梅の花を覆い降る雪を手に包みもって、君に見せようと取ると消え、取ると消えして・・・)
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山部宿禰赤人 わが背子に見せむと思ひし梅の花 それとも見えず 雪の降れれば (いとしい人に見せたいと思っていた梅の花は、どこにあるともわからない。
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草に寄せたる 道の辺の 尾花が下の思ひ草 今さらさらに 何をか思はむ (道のほとりの尾花(ススキ)の下で咲いている思い草のように、
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花に寄せたる 恋ふる日のけ長くあれば み苑生の 韓藍の花の色に出でにけり (恋しく思う日々が長く続いたので、あの御苑に咲く韓藍の花のように |