大阪府和泉市にある池上曽根遺跡は、規模の大きな弥生時代の環濠集落跡。
約2000年前の姿を復元する整備工事が行われている。
メインの建築物、「いずみの高殿」と名づけられた高床式建物。土器に描かれた建物の絵をもとに復元。
手前にあるのは、「やよいの大井戸」という刳り抜き井戸。
かなり引いて撮影。20m近くある
方形竪穴住居。竪穴式住居にはいろいろバリエーションがあり、これは四角で内部には低い壁のあるタイプ。
住み心地がよさそう(笑)
大井戸。直径が2.3m。内径でも1.9mもあるので、私が手を上げて横になれる?
東大阪市のクスノキを人力で切り倒したそうだ。もちろん刳り抜きも。
高床式建物に近づいて撮影。でものしかかってきそう・・・。
銅鐸や土器などの絵をモチーフにした、木彫りのレリーフがかわいい。
本来の入り口。もちろん閉まっている。この階段で出入りしたのか・・・。
うろうろ撮影していると、管理している事務のおじさんが
「中見るんだったら、開けるから」と声をかけてくれた。えー、いいの?
どうやら、別の家族連れが事務所で話したのらしい。ちょうど開けに来たのだ。
常時解放していないだけで、言えば開けてくれるのだそうだ。中でのいたずらや、喫煙防止のためらしい。
復元した階段とは反対側から、工事などの足場用階段でのぼった。
中は、広いっ! 太い柱、組み上げた木、縛った縄が迫力だ。
開けてくれた入り口から奥を撮影
奥側から、入り口を向いて
柱になにやら怪しげなものが・・・・。魔よけの人形?
屋根は葦葺き、柱、桁、梁など主要部分は和泉産のヒノキを使用。
復元はなるべく当時の工法で行ったそうだ。
ポリテクで大工修行(?)した私は床板に注目してしまった。画像ではまったくわからないが、床板がツルツルじゃ
ないのだ。つまり機械で平らに削った板じゃないということ。手作業なのだ。すごい。
上の方を見ると、さすがに補強はしている。でないと、建築法に違反だろうし・・・。
消火用の装置も備えているらしい。
レリーフをアップで。
言えば開けてくれる、というのを知らなかったので、本当にラッキーだった。
それにしても、約2000年前にこんな大きくて立派な建物を造っていたのだ。すごいことだ。
現在は仮オープン中だが、2001年春に史跡公園が正式オープン。楽しみだ。