キンチョールと対で貼られています。資料保管室に貼っていましたが、本棚を増設したときにかくれてしまいました。これも後期型です。「かとりせんこう」の文字が消えてるのですが…見えませんね
金鳥のキンチョール、初期型看板です。字の大きさが同じだけに安定感があります。旧漢字を使うところなどに古さを感じますが、西日本ではまだはがされることなく頑張ってる姿がまだ見られます。
故・水原弘さんのハイアースもアース渦巻同様パターンがあります。また写真も歯が見えるほどの笑顔のタイプが存在しています。ところで縁日編で紹介した文字無し写真だけのタイプの情報をお持ちの方はいませんか?
小判型のもので状態も良いです。いろんな意味で人気の高い由美かおるさんのこの看板は正方形や長方形などいろいろなパターンがあるのに、写真は全て同一と他の大塚系看板に見られない特色があります。
アルミコートのヒートパウチに改良され、昭和39年から発売されました。松山容子さんに着物も紺地へと変更されています。ちなみに初代と2代目の間にはもう1つあるのですが・・・そのことについては諸般の事情によりまだ語ることはできません。
こちらも詳細がわかりません。「日本橋」「戎」という名前は大阪ってことでしょうか。情報お待ちしております.
こちらはシャツですが、「菅公」の文字の上下に学生服とシャツの文字を書いた併合バージョンもあります。また類似品としてモントリオがあります。両者の関係は目下調査中です。
カンコー学生服は大変有名ですが、カンコーの名前の由来が菅公、つまり天神様こと菅原道真公であることはあまり知られてない様です。学生服と学問の神様とはぴったりと言うかアイロニーというか…。
2代目の巨人の星版です。「巨人」の星でありながら、星飛雄馬のユニフォームが青雲高校のものであるのは諸人のつっこみどころとなっています。放映は昭和43年3月〜46年9月なのでキャラクター入りとしては第2号と推測しています。
こちらは3代目のデザインです。右下には「48」とありますから昭和48年製です。王冠はスクリューキャップに変わっています。左のものもこれもL字型で壁面に対して垂直に取り付けるフランジタイプです。
オロC初代です。ご覧のとおり他に比べて大村崑さんが老けて見えます。また王冠がないというのも特色です。この初代のタイプには大塚化学(当時)がスポンサーをしていた黄金バットが描かれていることから昭和42年頃の製作と思われます。
これは系譜上2代目のデザインで、王冠になっています。右下には「47」とあることから昭和47年に製作されたものだとわかります。この2代目には飛雄馬、こずえ、バカボン、ミラーマンといったキャラの入ったタイプがあります。
2代目キャラ入りです。アタックbPの鮎原こずえ版で放映時期が昭和44年12月〜46年11月なので第4号と推測しています。バット.巨人.バカボンと違ってよみうりテレビではなくフジテレビの製作なので、初の東京進出?でしょうか???
同じく3代目ですが、こちらは昭和51年製で、I字型をしています(強引にされたのでしょう)。年代から見て生産も末期の頃かと思います。逆に始まりは、昭和40年から福岡の原田琺瑯製作所で月1万枚にペースで生産納入されていたようです。
当館では文化財保護の観点から琺瑯看板を収集しています(ただの趣味という噂も…)。しかし展示されている看板には懐かしさはあっても風情は無いと思います。なぜなら歴史を認識できないからです。そう、琺瑯看板の正しい鑑賞法は、はられた場所の風景と一緒に見るということです。看板見つつ学校に行ったり遊びに行ったり、帰省の途中に見かけたり…その場所に無くてはならない存在になってるはずです。そうやって自分史の思い出に琺瑯看板が少しでも刻まれたとき、本当の意味での琺瑯看板の魅力が見えてくるでしょう。
ボンタンアメは大正15年に鹿児島菓子(現:セイカ食品)が発売、兵六餅と共に現在も売られている人気商品です。看板も縦書き・横書き、デザインも数種存在するコレクター泣かせの逸品です.
リボンキャラメルは戦前から販売されてたようですし、書式から言ってもマルス収蔵のものでは最古のものと思われます。それだけに状態も良いと言えません。これ以外にリボンの描かれたバージョンが確認されています。
左の裏(表?)面です。「♪チョッコレェト チョッコレェト チョコレーェトは明治…」というコマソンの時代よりももっと古いはずですが、デザイン的にはそれを感じさせません。
中将湯は戦前の広告でもよく見かけます。何と言っても中将姫が一番肝心なのですが、これはいい顔をしてると思います。日章旗風のデザインや旧漢字を用いている点から戦前のものかと思いますが今のところ確証はありません。
謎です・・・ 名前からしてあまり聞いてはいけないものなのでしょうか。郡山と言う地名もあちこちにありますが、やはり福島なのでしょうか。謎です…
飾り気の無いデザインですが、小さいながらもちゃんと自己主張しています。
明治42年、5大化粧品メーカーの1つ平尾賛平商店(他の4つは花王石鹸、長瀬商会、丸見屋商店、小林商店)が発売した化粧品です。化粧品そのものについては依然詳細不明です。情報をお持ちの方はどうかお知らせください.
♪お世話になった〜あの方に〜の資生堂石鹸です。状態は・・・悪いです。何かこうしてみると木簡のようにも見えます。いくつかあるタイプのうちで最も小さいものです。。
1960年にアメリカで誕生、日本では昭和36年から発売されています。ネーミングはSpirit(元気)と、Sprite(妖精)が由来です。味もロゴデザインは現在変わっていますがビンの形のみ往時を偲ばせてくれます。
書式からして戦前のものだとはわかるのですが、いつごろかを特定することは今のところできません。しかし前のケチャップにしてもこのソースにしても下地に選ばれている色はトマト色という点に愛着を感じています。
蟹江一太郎が明治36年にトマトソース製造を始め、大正3年に愛知トマトソース製造を設立しました。看板の六芒星は大正6年に商標登録されています。この愛知トマトソース製造こそ現在のカゴメなんですね。
昭和20年、愛知県内で食料販売を細々と手がけていた星野益一郎は、炒めた小麦粉に純カレー粉をあらかじめ加えた粉末状の『オリエンタル即席カレー』を発売します。故・南利明さんによる名古屋弁CM、『オリエンタルスナックカレー』は強烈な印象を与えました。このオリエンタル坊やも結構人気があると思います。
別バージョンです。状態はご覧の通りです(発売が昭和40年からなのでそのころのものでしょう)。しかしクレールの姿をはっきり捉え、しかも全面薄い青で彩色され、まさに”レモンライムの青い風”の面目躍如の逸品と思います。
昭和27年に朝日麦酒(現:アサヒビール)より発売されました。昭和62年よりバヤリースオレンジに改称されています・看板はロゴと文字がレリーフで描かれています。小ぶりながら状態も良く、まさに保存版です。
これを見ると海の家を思い出してしまいます。ファンタです。こちらはオレンジですが、このロゴの入った初代のビンも見かけることはもうありません。何か寂寥感を覚えてしまいます。
コカ・コーラは種類があまりにも多すぎて一口に説明ができません。これは小型のものですが、大きいものは畳一枚分くらいあります。また古いタイプにはロゴマークのリボンがありません。
天下のキッコーマンです。醤油だのなんだの書いていないところにメジャーの底力を感じます。キッコーマンも似たような看板がありますがキッコーマン自身縦長や青文字などのバージョンが確認されています。
オレンジの裏(表?)はグレープです。現在販売されている瓶は3代目のもので、味も変わったようです。ファンタの看板には同じデザインでオレンジとグレープの2本が一緒に描かれているバージョンがあります。
デッドストックだったキリンレモンですのでむちゃくちゃ綺麗です。個人的には“レモンライムの青い風”のイメージからもっと青を使って欲しかったなぁって気がします。クレールとはキリンレモン小瓶のことです。
2代目のバカボン版です。昭和43年8月〜 44年6月にわたって放映されていますので第3号と考えられます。バカボンは巨人の星やアタックNo.1同様東京ムービーの代表作です。もしかしたら「ど根性ガエル」にも可能性があった?
昭和46年12月〜昭和47年11月にかけて放送されたのが円谷プロ製作のミラーマンで、オロナミンCのキャラクター入りとしては最後のものです。実写版のキャラは初めて(黄金バットはアニメ版)ですが、看板のものはイラストです。
マジックインキは、寺西化学工業が昭和28年に日本で最初に発売した油性ペンです。看板の絵は太字タイプで、そのデザインは現在でも大きく変わっていません。
これはアサヒ靴のもので、表裏一体型で配置は対応してますが内容は一緒です。保存状態は良好ですが、もともとそんなに古いものではなさそうです。
コスモフーズから発売されたジンセンアップ。故・南利明さんの笑顔が素敵です。これは緑地ですが白地のものもあり、そちらでは着用のTシャツに「ジンセンアップ」のロゴが入っていることがわかります.。
故・浪花千栄子さんのオロナイン軟膏です。まだ「H」が入っていません。オロナインはボタンタイプのものもありますが、正直どちらも見かけた記憶はありませんでした。分布地域に偏りがあると考えられます.
大塚系なのに人物を使わないと言う点では異色の存在でしょうか。しかしながら妙なディフォルメもせず、案外写実的なのが良い味を出してます。昭和48年発売ですので当然それ以降の製作です.
ボンカレーの初代バージョンです。松山容子さんの着物はベージュ系です。透明のヒートパックですが、これは昭和38年に発売された初期のものです。しかし光や酸素を通すため日持ちはわずか一ヶ月。腐敗ガスで破裂することもあり改良を余儀なくされました
カクイわたは明治14年の創業で、寝具などを製造する鹿児島のメーカーで、現在は福祉用具にも力を入れています。この看板はいわゆる「ねんねこバージョン」と言われるもので、琺瑯看板の面目躍如たるデザインです。
後期型です。前期型とは基本的に同じデザインですが、前期型に対して「キンチョール」の文字の大きさが変化することで躍動感がつきました(なぜ躍動感がいるのかはよくわかりませんが…)。写真入りのフランジタイプもあります。
金鳥の蚊取り線香の初期型看板です。デザイン的にはキンチョールと対をなし、上から順に商標・名前イラストという構成になっています。シンプルに効能を象徴するイラストは秀逸の一言に尽きます。